【物流施設】【3PL】【川崎】 首都圏をカバーする物流センター
陸・海・空に対応できる3PL専用の大型施設を開発
首都圏をカバーする物流センターが2009年12月に竣工
山九株式会社が川崎市・東扇島地区で開発を進めている大型物流施設が2009年12月に竣工する。新拠点は約120億円を投じて建設するもので、延べ床面積約2万6000坪、ワンフロア6,500坪の4階建て。同社の自社施設としては最大級の規模となる。都心部へのアクセスはもちろん、京浜港(東京、横浜、川崎)や国際線の乗り入れが進む羽田空港に程近いという立地条件を活かして、同社では新拠点を軸とした3PLビジネスの拡大を目指している。3PL事業の今後の展開と新物流センターの特徴について、同社3PL事業統括部の大浜伸之企画開発担当部長に聞いた。
◎年率10%超で伸び続ける3PL事業
編集部――3PL事業が順調に拡大していますね。
大浜 3PL事業は年平均11%の伸びで推移しています。2007年度の同事業の売上は459億円で、今年度は500億円を見込んでいます。新規顧客の開拓はもちろんのこと、既存顧客から委託されている業務の拡大が増収に寄与しています。
編集部――3PL事業でターゲットとしている業種は?
大浜 とくに絞り込んでいるわけではありませんが、これまでの実績としては日雑品、家電、化学品、自動車部品などがあります。これらの業種については実務経験が豊富ですので、そこで培ったノウハウは他社との差別化要素の1つになるはずです。ですから、あちらこちらに手を広げすぎるのではなく、まずは得意とする業種をターゲットに事業を水平展開していきたいと考えています。
編集部――アジアを中心とした国際物流のネットワークが充実しています。日本国内でのオペレーションのみならず、海外から日本につながるサプライチェーンを"一気通貫"でサポートできる点も強みとなっています。
大浜 ここ数年で物流・ロジスティクスに対するお客様のニーズは大きく変化してきました。従来、3PL企業に求められていたのは、主に日本国内における物流センターの運営と配送の管理といったごく限られた領域のみでした。それがサプライチェーンマネジメント(SCM)という新たな経営手法の浸透や日本企業の海外進出に伴い、3PL企業はグローバルな対応を迫られるようになりました。もともと当社は、海外へのプラント輸送や海外生産拠点での構内作業の請負などの仕事を通じて、他の日系物流企業に先駆けてアジア各国に拠点を構えてきました。そうした海外ネットワークを活用したトータル物流サービスを提案・実行できる点は3PL事業のセールスポイントの1つとなっています。
◎3年後に新物流情報システムを稼働
編集部――顧客企業が在庫情報や輸送情報をリアルタイムに把握できる情報システムも3PLビジネスの武器となっています。
大浜 国際物流をカバーする『EDI-SANCS』と、国内物流をカバーする『SANKYU-LINCS』という2つの物流情報システムをリンクさせることで、各種物流情報の『見える化』を実現しています。お客様はインターネット経由で、発地から着地までの貨物の輸送状況をトレースできるほか、海外の各拠点に分散している在庫を一元的に管理できます。当社の情報システムを活用すれば、お客様はロジスティクスに関して自前でのシステム投資を必要としません.
さらに2008年10月1日には新たな情報システム開発プロジェクトを立ち上げました。大規模な投資を行い、現行の2つの情報システムを統合し、全世界の物流オペレーションとその情報を1つのシステムで管理できる体制を構築します。また、蓄積データから在庫回転率などのKPIデータも提供いたします。新システムの稼働は3年後を予定しています。お客様にとってより使い勝手のいい物流情報システムに生まれ変わります。![]()
◎マルチテナント型の3PL拠点
編集部――2009年12月、川崎市の東扇島地区に大型物流センターをオープンします。社内では3PL事業の拡大に向けた戦略拠点という位置づけであると伺っています。新拠点の概要を教えてください。
大浜 首都圏物流センター(仮称)は延べ床面積2万6000坪、ランプウェイ構造の4階建てで、当社の物流施設としては最大級の規模となります。ワンフロア当たり6500坪の広さを確保できるため、お客様には各地に分散している物流センターを統廃合した後の集約拠点としてご利用いただくことも可能です。もっとも、フロア自体は1区画約430坪の14部屋に分割された構造になっているので、ニーズに合わせたスペースをご提供できます。また、車路幅は14メートルを確保しているため、車路での荷役作業も可能になり、倉庫部分をすべて保管スペースとして活用できるというメリットがあります。![]()
![]()
編集部――交通アクセス上の利便性も高いですね。
大浜 羽田空港には約10分でアクセスできます。すでにご承知の通り、同空港は今後、国際線の乗り入れ拡大が予定されています。航空貨物で輸出入を行う企業にとっては、とても使い勝手のいい立地条件だと思います。また、東京港、横浜港、川崎港の京浜3港とのアクセスも容易です。東京港の大井ふ頭には約20分でアクセスできますし、横浜港の大黒・本牧ふ頭とは約15分の距離にあります。
そして川崎港ですが、新拠点は同港のコンテナターミナルと隣接しています。そのため、川崎港への寄港船を使えば、新拠点までコンテナを運ぶためのドレー料金を大幅に削減できます。また、川崎港は東京港ほど混雑していないので、到着したコンテナを迅速に引き取ることが可能です。
川崎区東扇島詳細図
![]()
編集部――首都圏物流センターがターゲットとしている業種は?
大浜 首都圏という一大消費地に近いことから、取り扱いは消費財が中心となりそうです。世界各国で生産された製品を京浜港で陸揚げし、新拠点で一時保管した後、オーダーに応じて出荷していく。首都圏一帯をカバーするDC型(在庫型)物流センターとしてご活用いただくお客様が大半を占めるのではないかと見ています。
■会社名 山九株式会社
■本社所在地 東京都中央区勝どき6-5-23
■設立 1918年
■資本金 286億1900万円(2008年3月末)
■代表者 中村公一
■従業員数 9290人(2008年3月末)
■連結売上高 4307億9300万円(2008年3月期)
※以下をクリックしますと、「山九株式会社」様のホームページに遷移します。
※山九様にお問い合わせの際には、「ロジラボ通信を見て」とお声掛けください。

2008/11/18







